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国民性?安土桃山時代にもあったレスバトル!外人も参戦!「フロイス日本史」 [歴史漫画]

「現代語訳 信長公記(しんちょうこうき)」を少しづつ読み進めている。
現代語訳してあると言ってもエンタメではないので、あまり頭に入ってこないままパラパラとページをめくっている。時々、目が止まるところがある。

その中に「法華宗・浄土宗の宗論」というのがあった。
348ページ。
いわゆるレスバトルである。
信長公認の。
日本人は戦国時代の頃から、こんなことをやってたわけだ。
好きだね。

ただ、読んでいて色々引っかかる。
原作者は太田牛一という、当時信長の部下だった人だが、おごり高ぶったゴージャス法華経vs質素な浄土宗という勧善懲悪な構成になっている。

レスバトルの結果を要約すると、
-----------------------------
浄土宗「この宗教用語についてどう思うの?」
法華経「え?何言ってるの?」
浄土宗「こいつら、こんな事も知らないぜ?」
観客「バーカバーカ」
法華経「どういうこと?(あたふた)」

信長「法華経の負け!」

著者、中川太古注釈「事実は法華経が勝ったのだけど、信長の陰謀で負けにさせられた」
-----------------------------
 
なんだこりゃ、と思って検索して色々調べて見た。
これは後世に「安土宗論」と呼ばれた出来事で、信長の陰謀だとか、いやフェアだったとか、いろんな人がいろんな解釈をしているらしい。問題の宗教用語について、浄土宗側は観客すら知っていて当然の常識だとして解説すらしていないことから、これがどういう意味なのかということについても現代でも議論されているらしい。ブラフをかまされた法華経がそれを真に受け、思考停止してしまったという風にも読める。そうだとしたら、それは自身の宗派への研究に対する自信の無さの現れと考えることも出来る。

 
こういった宗論がちょこっと読める漫画として、「まんがで読破」シリーズの「フロイスの日本史」がある。
フロイス1.png
こっちはキリスト教vs仏教だ。こっちは仏教の反則負けに終わっている。
フロイス3.png

フロイス日本史は活字の本で少しづつ読んで現在3巻目。
やっぱりレスバトルばかりしている印象がある。

まあ、他の宗教の良さを基本絶対認めない奴らなので、「完全に論破www」とかしか書いてないので読んでいて薄くイラっとする。あまり読み進められない原因だ。

 

現代語訳 信長公記 (新人物文庫)

現代語訳 信長公記 (新人物文庫)

  • 作者: 太田 牛一
  • 出版社/メーカー: 中経出版
  • 発売日: 2013/10/10
  • メディア: 文庫



フロイスの日本史 (まんがで読破 MD108)

フロイスの日本史 (まんがで読破 MD108)

  • 作者: ルイス・フロイス
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2012/05/31
  • メディア: 文庫



完訳フロイス日本史〈3〉安土城と本能寺の変―織田信長篇(3) (中公文庫)

完訳フロイス日本史〈3〉安土城と本能寺の変―織田信長篇(3) (中公文庫)

  • 作者: ルイス フロイス
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2000/03/01
  • メディア: 文庫

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