55歳からバイトを始めた原田久仁信の「増補DX完全版 劇画 プロレス地獄変」 [漫画の描き方が書かない漫画の描き方]
何回改訂されているかわからない、原田久仁信(はらだくにちか)の「増補DX完全版 劇画 プロレス地獄変」を購入した。加齢と、原作の梶原一騎不在のため、クオリティは「プロレススーパースター列伝」や「男の星座」にはるかに劣る。が、プロレスに興味ないのに掲載誌は欠かさず買ってしまっていた。単行本までは。。。と思っていたが、なんとなく購入。
あとがきが良かった。
一時期引退してラーメン屋をやっていたというのはどこかで書いていたが、もう少し詳細に描かれていて、漫画家の晩年というものがわかる。
55歳(2006年)ぐらいの頃、仕事が減って来たようだ。
デビュー以来ずっと梶原一騎と組んで来たので、男の星座終了が87年だから、20年は独りでやっていたことになる。漫画と並行してバスの清掃や、食品会社の冷凍倉庫の深夜バイトをしていたという。そして親類が廃業したラーメン屋を引き継いだものの、1年で見切りをつけたそうだ。その頃、また漫画の依頼が来はじめ、画業再開となったという。
自身も書かれている(言われている)通り恵まれた人生であるとは思うが、ヒット作を持つ漫画家ですらこうなのだ。凡百の作家がどうなるか。あまり想像を巡らせたくない。漫画家を志す人もすでになった人も、少し頭の中に入れておくべきなのかもしれない。
ちなみにプロレス地獄変の中では阿修羅原のエピソードが好きだ。
仕事熱心だったが金遣いの荒さから会社から追放されたレスラーを、関係者が探し出しカムバックさせる話。
老後は運動部学生の指導をしながら親の介護をしているという。雑誌に載ったレスラーの近影が、まるで戦国武将のようにシブくてカッコよかった。
あとがきが良かった。
一時期引退してラーメン屋をやっていたというのはどこかで書いていたが、もう少し詳細に描かれていて、漫画家の晩年というものがわかる。
55歳(2006年)ぐらいの頃、仕事が減って来たようだ。
デビュー以来ずっと梶原一騎と組んで来たので、男の星座終了が87年だから、20年は独りでやっていたことになる。漫画と並行してバスの清掃や、食品会社の冷凍倉庫の深夜バイトをしていたという。そして親類が廃業したラーメン屋を引き継いだものの、1年で見切りをつけたそうだ。その頃、また漫画の依頼が来はじめ、画業再開となったという。
自身も書かれている(言われている)通り恵まれた人生であるとは思うが、ヒット作を持つ漫画家ですらこうなのだ。凡百の作家がどうなるか。あまり想像を巡らせたくない。漫画家を志す人もすでになった人も、少し頭の中に入れておくべきなのかもしれない。
ちなみにプロレス地獄変の中では阿修羅原のエピソードが好きだ。
仕事熱心だったが金遣いの荒さから会社から追放されたレスラーを、関係者が探し出しカムバックさせる話。
老後は運動部学生の指導をしながら親の介護をしているという。雑誌に載ったレスラーの近影が、まるで戦国武将のようにシブくてカッコよかった。
2018-01-31 08:54
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