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どうすれば漫画は再び売れるのか?つまらない漫画を売れば100%出版社の手柄!島本和彦の「ワンダービット」 [名作紹介]

重版出来のトラウマ見開き。
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面白いものでも売れるとは限らない。それをわかっている周囲の人が頑張って売り込んでようやく今回ヒットに結びつけたという良い話なのだが、前のページで「この漫画なんで売れてるか分からねえwww」とか2ちゃん的嘲笑に対する心の声になっている流れが余分。あまつさえ、なんか高圧的なので、ここだけ抜き出すとまるで漫画の内容なんて全然関係無いようにも読める。
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思い出したのが島本和彦の名作短編漫画ワンダービット
つまらない漫画をあえて売る出版社の話がある。
面白い漫画を描いて売れたらそれは作家の手柄だが、つまらない漫画を描いて売れたらそれは100%出版社の手柄。という動機で、わざわざつまらない作家をスカウトして大ブームを生み出すという話。
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これは当時の角川書店がモデルになっていて、印象的なCMをバンバン流して数々の映画をヒットさせてきたが、肝心の映画の出来は気持ちいいぐらいにサッパリだった。面白いかどうかはどこまで言っても主観の話だが、出版社の社長自らメガホンを撮ってる時点で大体の想像がつくだろう。
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漫画の中では「ギャレックス」となっているが、モデルになった映画は安達祐実主演の「恐竜物語REX」。やはり聞こえてくる評判は芳しくなかったが、映画は大ヒットしていた。その最中、監督が麻薬で捕まり「角川商法」と呼ばれたこのプロモーションスタイルは終わることになる。島本和彦が漫画にしたのは逮捕前だったような気がするがどうか。
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(画像はゴーマニズム宣言3巻)

社長の角川春樹は今は出所していて、「絶望に効く薬」にも出演している。
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噂に聞くぶっ飛んでいるキャラが面白い。こちらも必読。

ワンダービット、現在Kindle読み放題対象作品になっているようだ。


ワンダービット 1 (島本和彦漫画全集)

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  • 出版社/メーカー: 株式会社ビッグバンプロジェクト
  • 発売日: 2017/04/26
  • メディア: Kindle版



REX恐竜物語 デジタル・リマスター版 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2011/11/24
  • メディア: DVD

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