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桜玉吉=ムロタニツネ象?長年の疑問が氷解した話 [心に残る1コマ]

「利用金額によって試し読みできる範囲が増えるサービス」ってのはできないもんかね、Amazonさん。Kindleアルティメットに登録してた時に一瞬だけ読めたムロタニツネ象の学研まんが、「世界の歴史」が面白かったので全巻購入。

ムロタニツネ象で毎回思い出すことがある。
かつてファミコン通信(現「ファミ通」)の漫画「しあわせのかたち」にて作者の桜玉吉が、「ムロタニツネ象は自分だ。」と発言した回があったのだ。漫画原作者などはペンネームを変えて、同じ雑誌で二つも三つも連載を持っていることがある。そういうこともあるのかなと調べてみるが、そんな情報はどこにもないし、そもそもどう考えても同一人物ということはありえない。男性で漫画家というぐらいしか共通点の無い二人だ。しかし、桜玉吉はかなりはっきり明言していたのだ。

桜玉吉が発言した回は単行本未収録。
たまたま先日手に取ったバックナンバーがその回だったので電子化してみた。
ムロタニ1.png
「ムロタニツネ象ってあんたこのマンガかいてるご本人よ〜」

『これは誰の描いた絵のなのか』というクイズに応募してきた答案の中にムロタニツネ象が三件あり、それに対する返事である。

。。。長年疑問だったのだが、さっき疑問が解決した。

ムロタニツネ象のウィキペディアを読んでいたら、代表作に「地獄くん」というものがある。読んだことがないのだが、竹熊健太郎が描いたイラストが「地獄くん」だったのだ!
ムロタニ2.png

「ムロタニツネ象ってあんたこのマンガかいてるご本人よ〜」

「ムロタニツネ象ってあんたそのマンガかいてるご本人よ〜」

なるべく文字数少なく修正するとすればこうなるか。
ツッコミがちょっと微妙なんだよな。「確かに地獄くんはムロタニツネ象のキャラだけども!」とかなら分かり易い。送ってくる方もボケてるのか、問題の意図を理解してないのか分からない。そもそもお題を「こりゃ誰の描いたムロタニツネ象の地獄くんだー?」にするべきだったのでは。

「地獄くん」はジョジョの奇妙な冒険の著者コメントにも登場するくらいの作品である。知ってて当然という感覚だったのだろうし、まさか玉吉とツネ像が同一人物と誤読する人の可能性など1ミリも考えなかったのだろう。ありえないとは思うけども、だからこそ発言の意図がわからなくて長年ずっと消化不良だったのだが、ようやく謎が解けてホッとした。

ちょっとしたボタンの掛け違いで長いこと疑問に思っていること。誰にでも色々あるのではなかろうか。

 

完本・地獄くん (QJマンガ選書 (04))

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  • 作者: ムロタニ ツネ象
  • 出版社/メーカー: 太田出版
  • 発売日: 1997/07
  • メディア: 単行本



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  • 作者: 玉吉 桜
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • メディア: コミック

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