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ソニック1を作った中裕司の年収は300万だった?ブレイクJハリスの「セガvs任天堂」上巻を読み終えて [ゲーム]

ゲームセンターCXメガドライブスペシャルの特典映像、ソニック2の挑戦を見る。2で初登場したソニックの相棒テイルスについて、課長がマニュアルを見て確認するシーンがあった。その時に最近読み終えた「セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争(上)」に書いてあったエピソードを思い出した。
セガ3.JPG
(パッケージ右がテイルス)
このキャラクターは一般に知られる名前、テイルスに落ち着くまでに一悶着あったらしい。最初の名前、マイルス・パウアーに上層部が難色を示し、テイルスへの改名を迫ったが開発陣は断固拒否。そこでマイルスは本名で、テイルスがあだ名という折衷案を上層部が提示し、それでも納得しない開発陣のためにテイルスがあだ名になるまでの感動ストーリーを作って納得させたという。

製作者の愛着というのは尊重したいが、なんでこんなに揉めるのかピンとこない部分もある。テイルスでいいじゃんと思う。揉めるのはやはり会社への不信感があったのではないか。

この本によるとソニック1作目を作った時の中裕司の年収が300万という記述に驚いた。しかも人件費を多く使い納期を遅らせたということで、上層部は中を散々に批判したという。中は退職を決意するが、ソニックはアメリカで大ブームを巻き起こす。上層部は必死に引き止めたそうだ。セガはパソナルームの逸話もあるし、ありそうな話である。

 
「セガvs任天堂」上巻はとりあえず面白かったので下巻も注文したけども、いろいろ引っかかる箇所も多い。そこそこ有名なゲーム、コラムスを「コラムズ」としつこく表記していたり。この邦訳版に関わっている人のゲーム愛があまり感じられない。

メガドライブを業界初の16ビットマシンとの記述もある。初は「ぴゅう太」だとずっと思ってましたけど。まあ、どうでもいいんですけどね。
セガ2.png
(画像は鈴木みそ「あんたっちゃぶる」一巻より)

ちなみに海外でのメガドライブの成功はそれほどでもなかったという話もある。
セガ1.png
(画像は鈴木みそ「おとなのしくみ」四巻)

 
セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争(上)

セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争(上)

  • 作者: ブレイク J ハリス
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2017/03/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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