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ウィキペディアにも載ってない幻の漫画たち。中島昌利の「西遊記」を入手して当時に思いを馳せる [名作紹介]

子供の頃に読んだあの漫画をもう一度読みたいと思うことが多い。メジャーであれば良いのだが、児童誌に掲載されていた単行本すら出ていない漫画などは絶望的だ。

具体的なタイトルを挙げるとー、と思ったが、タイトルすらわからない。コミックボンボンの初期に連載されていた必殺仕事人の学生バージョンという内容だったように思う。主人公は男女のコンビで、男は覆面を被っていた、ぐらいのことしか覚えていない。調べてみると、「学園仕置き 風」というタイトルがそれっぽい。原作・武石正道/作画・中島昌利だそうだ。タイトルで検索しても絵の1点も出てこない。

中島昌利の名前で検索してみると、やはり子供の頃に繰り返し読み返した「学研まんが名作シリーズ西遊記」の作画を担当していたことがわかった。そういえば女性キャラクターの描き方に似た特徴があったように思う。
中島1.png
(表紙は石ノ森章太郎)

入手して読み返してみるとやはり面白い。

中島4.png

アレンジが色々と斬新でみずみずしい。
これほどの作家が代表作を出した印象もないとは驚くべきことだと思う。

中島3.png
(わざわざ欄外の豆知識コーナーで、漫画の中で作者が登場することに関する解説がある)

中島2.png
(猪八戒登場シーン。カメラワーク、リズムが秀逸)

ウィキペディアから中島氏のホームページに行けたが、まるでその時代のことなど捨てましたよとでも言わんばかりの内容だった。色々事情はあるのだろうが、デジタル作画に傾倒して変わってしまったのではないかと推測する。

インターネットが発達したおかげで、作品を発表、残すことについて容易な世の中になった。ラブひなの赤松氏が古い漫画のアーカイブサイトをやっていたり、Kindleなどで自費出版もできる。もっといろんな漫画家が利用してくれればいいのになと思う。あと、エージェントもそういった漫画をすくい上げてほしい。ピクシブでコミックボンボンの電子書籍サイトがオープンしていた。そういう面からも注目したい。

国友やすゆきの「トクサツマン」とか読みたいなあ。トクサツガガガとか流行ってるし(読んでないけど)、どうですかね。


西遊記―孫悟空の大冒険 (1979年) (学研まんが―名作シリーズ)

西遊記―孫悟空の大冒険 (1979年) (学研まんが―名作シリーズ)

  • 作者: 呉 承恩
  • 出版社/メーカー: 学習研究社
  • 発売日: 1979/10
  • メディア: -

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