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300円を間違えて300万円払ってしまった銀行員!その結末は?矢口高雄の「9で割れ!」 [名作紹介]

欲しい人のところへ欲しいものを届ける。
これが意外と難しいことだったりする。
だから、カッコつけたミュージシャンでも、何百億稼ぐ映画スターでも、宣伝を一生懸命やって、少しでも多くの人に届けようとする。

最近になって、矢口高雄の漫画の当たりが多くなってきた。
趣味嗜好が変わったわけではない。相変わらず釣りキチ三平などはピンとこないのだけれど。このブログで一番検索数が多い「野生伝説」。それ以上に面白かった「ボクの手塚治虫」。そして今回紹介する「9で割れ!!」はそれ以上のヒットだった。なぜこんな面白い漫画が今まで自分の目に止まらなかったのか?

掲載誌が「小説中公」だからだ!
聞いたこともない雑誌だ。おそらく小説雑誌なのだろうが。
誰かどこかで宣伝していたかもしれない。しかし俺の耳には届かなかった。93〜95年ごろの漫画だそうだ。ほぼ四半世紀の時を経て、ようやく伝わったわけだ。なんかAmazonのオススメで見たのがキッカケだったと思う。タイトルと表紙でピンときた。この漫画は面白いぞと。
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Kindle版があったのだが、60過ぎた母にも読ませたいので、ほぼ定価に近い価格で中古を購入。買ってしばらくして、Kindle読み放題対象作品になったよ。。。まあ、みんなはそれで読めばいいさ。
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矢口高雄は野生児というイメージが強いが、元銀行員という異色の漫画家だ。水木しげるの漫画で知った。「9で割れ!」は矢口高雄の銀行員時代を回想した漫画だ。3時に銀行が閉まると、お金の計算が合っているか、一円単位まで誤差がないか徹底的に調べるという話は聞いたことがある人も多いと思う。9で割ると、桁違いの間違いが見つかるらしい。
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例えば300円の支払いを間違えて300万円払ってしまったというケース。
‥これが実際起こってしまうのであった!

高卒の初任給が7千500円の時代の300万円である。
現在は16万円ぐらいだそうなので、6400万ぐらいになるのだろうか。あってるか?
どうしてこんな事が起こったのか?どうやって解決したのか?それは実際漫画を読んで欲しい。
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多くの人に届けるために、文庫化に際してであろう、「釣りキチ三平誕生前夜」という副題がつけられている。文庫版では全4巻。「ボクの手塚治虫」で漫画少年だった矢口氏は、カムイ伝の白土三平にショックを受け、銀行員としての激務をこなしつつ、漫画家の道を再び歩み出す。なんと釣りキチ三平の三平は、白土三平からいただいていたのであった!(ファンの人にとっては当たり前の知識なのかひょっとして?)



[まとめ買い] 9で割れ!!―昭和銀行田園支店

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白土三平伝-カムイ伝の真実

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