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編集王に俺はなる!ワンピースよりも3年早かった土田世紀の「編集王」5 [シリーズ]

編集王第六エピソードは衰退した人気ジャンルと書店の話。
文学雑誌「絶叫」のヘルプにやってきた主人公が、立て直しのために暴走する。
感化された絶叫の編集長は雑誌の大幅リニューアルを敢行。二人は刷り部数を上げるように営業部に交渉しに行くが、販売の現場で自分の雑誌がどんな扱いを受けるか実態を知るのだった。
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…とまあ、編集王シリーズの中でも上位に入る好きなエピソードなのだが、ここまで書いてきて大きな矛盾に気づいてしまった。50にもなった編集長が、営業に本屋に連れて行かれるまで実態を知らなすぎるというのがおかしい。
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まあそれはさておき、第一エピソードの「つまらないのに連載が続けられる大作家の謎」に続いて、「誰が買っているんだという雑誌が作り続けられる謎」が解説されていて、読者的には一読の価値があるだろうと思う。漫画もまだまだ人気はあるものの、読まない世代も増えているそうで、業界の未来図という意味でも読む価値はある。
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「絶叫」の編集長が、同期である出版社社長とやりあうクライマックスは印象深い。徐々にタメ口になって行く関係がかっこいいなと思うのだが、今回読み返して、そういえば主人公の所属する漫画雑誌編集部「シャウト」の編集長とも同期だったと思い出した。なんか変じゃない?そんなことない?
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このエピソードで、書店に並べられることなく返本される本屋の実態が紹介されていたが、自分はコンビニでバイトしていたころ似たようなことをやっていた。ラックに収まりきらない量が配本されてくるのだが、種類が多すぎると返本時期の本を探す作業が大変になる(バイトなのにサビ残するほど他の仕事を抱えていた)ので、新しい雑誌を手前に。古い本を後ろに。あふれた本はどんどん返本。毎日段ボール4〜6ケースになった。
[まとめ買い] 編集王(ビッグコミックス)

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タグ:編集王
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