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カップ麺を丸かじりして血まみれになる、永田カビの「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」 [名作紹介]

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本屋のエッセイコミックコーナーを物色していたら見つけた、永田カビの「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」。以前、ネットニュースで見て、少し興味が湧いたのだがすぐに忘れてしまっていた。立ち読みして見たら面白そうなので購入。家で読み返して見たら「当たり」だと思った。
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レズに興味があるか?と聞かれればあまり無い。レズ漫画といえば、「同居人の美少女がレズビアンだった件」というエッセイコミックを買ったことがある。こちらも面白かったが、あまり引っかかる部分がなかった。この「さびしすぎて〜」もレズ描写というより、生まれ持った心の性質(社会的にいえば「病」)に苦しめられる姿に強く惹きつけられた。
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心と体の弱さに加え、自傷癖、拒食症、過食症(仕事中にカップ麺を丸かじりして血まみれになるエピソードが凄まじい)。就職活動に難儀するハメになるのだが、確かにこれは雇えないなあと思う。自分の周りでも、心の問題で働きたくても働けない人をよく見る。やる気はあるのに、不器用ゆえにそう見られない人に親近感を感じたりもする。基本的に自分は利己的な人間ではあるが、できる範囲で手助けできたらなあと思うこともあるので、こういう心の病的なものに興味が湧くのかもしれない。
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躍動感のある線、しっかりとしたデッサンで描かれた人体の上に乗っかった丸顔のデフォルメの絶妙なバランス。漫画としてもセンスが良いなあと思う。タクティクスオウガの吉田明彦を連想する。あまり深く読み込んではいない(それでも3、4度は通読した)が、物語的にはよくわからない部分もある。なぜレズ風俗なのかという点。女が好き、とは描かれていない様な気がする。「母親に抱きしめてもらいたい」という衝動が発端になっている様なのだが、あまりピンとこない。そして家族の問題。「余裕のない家族」と少し触れられているが、あまりそうは見えない。平和な家族に見える。描写を避けているのかもしれないが。。。
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就職活動中に面接官の優しさに泣くシーンがある。次回作があるなら、仕事だとはいえ見ず知らずの人を抱きしめられる、風俗嬢の優しさについて描いてくれたら読みたいと思う。

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ

  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2016/06/23
  • メディア: Kindle版



同居人の美少女がレズビアンだった件。

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  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2014/09/26
  • メディア: Kindle版

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