こち亀が200巻で完結！大人気で初版を買えず２刷を購入したぞ！：ムゲンホンダナ（本棚持ち歩き隊!!）：SSブログ

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こち亀が200巻で完結！大人気で初版を買えず２刷を購入したぞ！　[注目作品] [編集]

こち亀が完結した。
最終話掲載のジャンプと一緒に単行本も発売というのを知らなくて、気づいた時にネットで注文しようと思ったら売り切れ＆プレミア化。本屋に行ったら売り切れどころかジャンプも無いという人気っぷり。やはり最終回のニュースは相当インパクトがあったようだ。

結局、飲食店においてあったジャンプで最終回を読んだ。最終回ぐらいちゃんと描いてるのかと思いきや、いつもの「最近」のこち亀だった。自分はネットでよくいる、寿司屋の両さん否定派である。いつの間に寿司屋で働き始めたのだとずっと疑問だった。おそらくジョジョが移籍したあたりから熱心に読んでない。寿司屋の登場は120巻あたりと描いてあった。100巻ぐらいまでは全巻ではないが持っているので、意外と直前まで読んでいたのだなと驚く。そして寿司屋が80巻の間、レギュラーであり続けたことにもまた驚く。

（40巻頃のこち亀。やはりお金を稼ぐネタが好き）

自分がこち亀を読み始めたのはいつ頃か、ちょっと確認してみた。ざっくり言って40巻ぐらいだ。ドラゴンボールでは40巻で魔人ブウと戦っている。古参だと思っていたが、ご新規さんもいいとこである。最近、ネットで大昔のジャンプの表紙まとめを読んだのだが、連載初期はジャンプの表紙が多い。始まってすぐ看板漫画になった印象だ。本宮ひろ志も「やぶれかぶれ」の中でその才能を認めている。40巻頃をリアルタイムで読んでいた者の体感としては、安定して面白いけども少年漫画の看板ではない印象だったので意外。

（本宮ひろ志「やぶれかぶれ」1巻より）

自分の中で好きな話は、金欠で靴や公園の草を食べる話、高級車で暮らす一家の話、神様と対決するエピソードとか好き。まあそれも連載開始時から読んでいる人からしてみると、こんなのこち亀じゃないと思うのかもしれない。超初期の頃を読んでみると、両さんが麗子に欲情していたりして驚く。40巻以降の両さんは時々エロ本やエロビデオなどを見ているシーンが出てくるのみで、生身の女性に発情するのは皆無だと思う。

面白い漫画を描き続けられる漫画家は少数。しかし感性が衰えない希少な作家達も、確実に体は衰える。特に目をやられることが多いイメージだ。細かい作画ができなくなってしまうのだ。最終巻のこち亀も、クロッキーの様な指先の描写が目に付いた。「パタリロ！」の魔夜峰央の最新刊を読むとあまりの絵の記号化に目を覆わんばかり。ジョジョですら最近辛い（ストーリーも理解できなくなってきた）。まあそれも自分個人の感想なのかもしれない。

面白さというものは絶対値がなく、人によって違う。視聴率２０％をとる世間で言う所の人気TV番組も、８０％は関心を示していない。その作品に関わる人の生活がどれだけ成り立っているかというので、ある程度、最大公約数の評価というものを定めることはできる。レビューは主観に基づかないと面白くはならないが、前述のことを忘れてしまうのも「思い上がり」だと思うので、心に留め続けたいと思う。

秋本氏はこち亀終了後、すぐに４作品も執筆を始めているそうだが、ウンチク系の漫画が無さげなのが気になるところ。こち亀２が始まっても驚かないけども。