マネしてほしい「決してマネしないでください」がより面白くなる４冊を紹介

最近俺の中でこの漫画がスゴイ賞を受賞した「決してマネしないでください」と合わせて読みたい漫画をまとめてみた。

【栄光なき天才たち】

不遇の生涯を終えた偉人のエピソードをコミカライズした傑作。特に初期は好エピソードだらけ。第１話はわずか２時間の差で電話を発明者の栄光を逃したエリシャ・グレイ。ノーバディノウズを歌うシーンが好きだなあ。


「決マネ」でも１巻でグレイのエピソードを紹介。知られざる事件の背景が明らかになる。というか、「栄光なき」は登場人物とオチ以外は全部創作なんだろうなあ（だから一時期このエピソードは自分は嫌いだったが、作者のテクニックが溢れてる回だなと思い直し、今では大好きである）。

【まんが医学の歴史】

かつてジャンプ作家だったというお医者さんによる、分厚く値段も高い教育漫画。原始時代から医学がどう発達してきたのか勉強できる。長い歴史の中でかなり印象に残るエピソード、死体大好きジャイアントキリングのジョン・ハンターは「決マネ」１巻にも登場。かなりの良キャラになっていて、これで１本読みたいものである。ちなみに万有引力の法則を発見したニュートンは、「医学の歴史」では臆病な平和主義者のように描かれていたが、「決マネ」ではかなり攻撃的な解釈である。どっちが本当なんだろうね。



【変人偏屈伝】

荒木飛呂彦が人に描かせたエピソード、ニコラ・テスラが１巻に登場。変人偏屈伝ではテスラが涙ながらに特許を売り渡した相手であるウェスティングハウスが、「決マネ」では目がキラキラした良き協力者かの様に描かれている。エジソンがロクでなしに描かれてるのはどちらも共通している。スティーブ・ジョブスみたいなもんですな。



【ガリレオ（コミック版世界の伝記）】


科学漫画？「おまかせ！ピース電器店」の能田達規による伝記漫画。子どもの頃に読んだ伝記漫画では、ガリレオはピサの斜塔から物を落とす実験をしたと描いてあった。そしてあまりにも有名な「それでも地球は」のセリフ。「決マネ」によると、それらは弟子の創作らしい。現在の伝記漫画ではどう描かれているのかなと、能田ガリレオを読んでみたのだが、ピサの斜塔での実験は描かれていなかったが、「それでも地球は回っている」は健在だった。まあ、ほとんどの人にとってガリレオの偉業なんてあのセリフだけだからなー。

[まとめ買い] 決してマネしないでください。（モーニングコミックス）

• 出版社/メーカー:
• メディア: Kindle版

タグ：栄光なき天才たち 決してマネしないでください。 蛇蔵