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ドラクエの大ヒットの陰にマシリトあり、…とは描かれてないけども名作、滝沢ひろゆきの「ドラゴンクエストへの道」 [名作紹介]

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鳥嶋和彦インタビューを読んだ。
鳥山明を育てた漫画編集者として有名な人だが、この記事ではゲーム業界への関わりについて言及している。読んで思い出すのは1990年にエニックスから出版された漫画、「ドラゴンクエストへの道 」だ。
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当時、ライターとしてジャンプで仕事していた堀井雄二が、エニックスと深く関わるきっかけとなるプログラムコンテストへの取材を持ちかけるのが鳥嶋氏。漫画ではゲームに熱中し過ぎる堀井雄二を、まともな社会人っぽくたしなめる鳥嶋氏であるが、実際は鳥嶋氏も漫画よりゲームが好きというゲームジャンキーだったらしい。この後、漫画では鳥山明を紹介するぐらいの役回りだが、実際には広報・プロデューサー的な仕事をしていたようで、ドラクエの大ヒットは必然だったと記事を読んで唸らされた。
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コンテストで森田和郎がグランプリだったのは仕込みだったのだそうだ。

それにしても、エニックスが公団応募代行業をやっていたとは知らなかった。ナニワ金融道に出てくるアレだよね。
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少し話がそれるが、1989年のパソコン雑誌にコニカエニックスという社名を発見。

この「ドラゴンクエストへの道 」、監修が石ノ森章太郎なんだけど、石ノ森氏もドラクエやってたんだろうか。あまりゲームとかかわった話は聞かないけども。かなり良い漫画である。売る側の都合を子供に押し付けたくない〜みたいなシーンがあるのだが、そんなキレイな話じゃないけどねとか言っていたのはミヤ王だったか、キム皇だったか。

 
マンガドラゴンクエストへの道 (ドラクエコミックス)

マンガドラゴンクエストへの道 (ドラクエコミックス)

  • 作者: 滝沢 ひろゆき
  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • 発売日: 1990/02
  • メディア: 単行本



<追記>ガンガンコミックス版では鳥嶋氏出演シーンがカットされているという情報有り。

ドラゴンクエストへの道 (ガンガンコミックス)

ドラゴンクエストへの道 (ガンガンコミックス)

  • 作者: 石ノ森 章太郎
  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • 発売日: 1991/09
  • メディア: 新書

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コメント 4

NOS

はじめまして。
>コンテストで森田和郎がグランプリだったのは仕込みだったのだそうだ。
と本文中にありましたが、この話のソースは何でしょうか?興味があります。

ちなみに、下記サイトでは

やるやらで学ぶゲームの歴史 小ネタ 検証「エニックスの例のコンテストは出来レースだったのか?」
http://oyoguyaruo.blog72.fc2.com/blog-entry-4565.html

記事を書いた方がその噂の元となったといわれている「蘇るPC-8801伝説」を読んだ上で、「エニックス側から作品を出してほしいと森田氏に依頼したのは事実でも、大賞を受賞させる確約まではしていなかったのではないか」と考察していますが、これとは別に何かソースがあって、「コンテストで森田和郎がグランプリだったのは仕込みだったのだそうだ。」と書かれたのでしょうか?
by NOS (2017-01-24 18:28) 

1up

ああなるほど。
インタビューのニュアンスからそう解釈していただけで、早合点でした。ちょっと目から鱗です。しかしあまりこだわるところでもない様な気がします。森田氏に話を持ちかけた人に「グランプリ確約」の意図がなかったとして、それが事実かどうかは本人しか分からないわけですし。
by 1up (2017-01-25 09:24) 

NOS

お返事をいただきましてありがとうございます。

>しかしあまりこだわるところでもない様な気がします。森田氏に話を持ちか
>けた人に「グランプリ確約」の意図がなかったとして、それが事実かどうかは
>本人しか分からないわけですし。
とのことですが、例えば、「ブログ記事コンテスト」といった企画があったとして、1upさんが企画者から依頼されて記事を応募したとします。
その後、厳正な審査の結果、実力で1upさんの記事がグランプリを受賞したのにもかかわらず、第三者から「ブログ記事コンテストで1upがグランプリだったのは仕込みだったらしい」とか書かれたら、ちょっと嫌な気持ちにならないかな?ということです。
by NOS (2017-01-25 12:46) 

1up

なるほど。
自分の立場に置き換えたら嫌な気持ちになるでしょうね。

ただ自分の様な凡百な人間と違って、森田和郎が偉大な業績を残した人であることは同時代を知る誰もが認める事実ですし、だからこそ弱小メーカー(当時)が彼の知名度を利用したという話で、名誉を貶める解釈をする人は少ない様な気がします。
by 1up (2017-01-25 19:33) 

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