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龍馬伝説に一役買ったオヤジ海舟の大ボラが読める黒鉄ヒロシの「坂本龍馬」 [歴史漫画]

坂本龍馬と勝海舟、日本が誇る超人師弟コンビの二人だが、その出会いは海舟を暗殺しようとした龍馬が、海舟の人柄に惚れ込んで弟子入りしてしまうという風に知られている。龍馬の柔軟な精神を象徴する人気エピソードである。

大抵の龍馬漫画ではそのように描写されている。小山ゆうの「お〜い! 竜馬」もそうだし、子どもの頃読んだムロタニツネ象や安田タツ夫の学研伝記漫画もそうなっていた。小学館版の小井土繁が描いた伝記はそれがなかったが、監修の飛鳥井雅道が正しかったのかもしれない。
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最近、黒鉄ヒロシの「坂本竜馬」を読んでみたが、龍馬が海舟を斬ろうとしたという話は海舟の法螺であろうという解説があって、これが非常に「らしい」と納得した。いるよな、こういうオッさん。
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調べてみると、結構この説は普及しているようだ。松平春嶽という大物に紹介状を書いてもらっての訪問、しかも生涯人を斬らなかったとして知られる龍馬である。暗殺しようとしたでは筋が通らない。
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お〜い! 竜馬」では松平春嶽との出会いを省略、同世代に遅れをとった焦りが暗殺の決断に説得力をもたせている。最高の龍馬好きである、みなもと太郎が龍馬漫画を描き始めて30年経つが、未だに龍馬と海舟の対面に至っていない。どう言う描写になるか今から楽しみである。
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黒鉄ヒロシの漫画は文法が古いのか特殊なのか、ちょっと読みにくい。他に「新撰組」「龍馬を斬る」「幕末暗殺」などを持っている。



坂本竜馬 (PHP文庫)

坂本竜馬 (PHP文庫)

  • 作者: 黒鉄 ヒロシ
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 文庫

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