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真田丸の250年後が読めるみなもと太郎の「風雲児たち」 [名作紹介]

伊集院の奥さんだったか、NHK大河ドラマ「篤姫」にはまっている時期に大政奉還とかの話をしたら「ネタバレ止めてよ」とか言ったのは。真田丸で楽しみなのは、九度山での貧乏暮らし時代をどう描くかだ。三谷幸喜ならふんだんに笑いを取り入れた話をやるに違いない。笑えるかどうかというよりも、どういうフィクションを作り上げるのかに期待している。
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一般的に幸村(信繁)のクライマックスといえば、最後の戦いで家康を脅かすシーンである。その後も真田は兄・信之によって存続していく。理想に燃えて玉砕し名を残した弟と、家族を守るために耐え忍び奔走し続けた兄のコントラストはこのドラマの構成の重要な核となっている。そこまではまあ歴史好きなら一般常識としても、250年後の幕末の真田家がどうなっているか知ってる人は、ぐっと少なくなるんじゃなかろうか。
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幕末の真田家が漫画で読めるのは、みなもと太郎の「風雲児たち」だ。この漫画は坂本龍馬の偉大さを伝えるために、遡って関ヶ原の戦いから始めるというキチガイじみた作品である。そこから20年連載を続けても本筋にはたどり着けず、雑誌の休刊もあり「風雲児たち幕末編」としてリスタート。現在も連載継続中である。
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「風雲児たち」19巻に8代目松代藩主の真田幸貫(さなだゆきつら)が、重要キャラの佐久間象山の上司として登場する。幸貫の父は松平定信。養子なので幸村(信繁)たち真田一族のDNAは入っていない。傲慢な佐久間象山の良き後援者だったようだが、父の松平定信が悪役として描かれている構成の都合上、無理して名君ぶろうとしている小物みたいにこの漫画では描かれている。
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「風雲児たち」の単行本の帯には毎回、帯には豪華有名人の推薦文が載っており、平田弘史、夢枕獏、小松左京、田中芳樹、平山亨、さくまあきら、荒俣宏、安彦良和、京極夏彦、富野由悠季、糸井重里、庵野秀明など、錚々たる顔ぶれである。もちろんその中には「真田丸」の脚本家、三谷幸喜の名もあり、その前作「新撰組!」はみなもと太郎の「冗談新撰組」に影響を受けている。
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