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本当はゴーストよりも怖いナイチンゲール [名作紹介]

黒博物館 ゴースト アンド レディ 上 (モーニング KC)

黒博物館 ゴースト アンド レディ 上 (モーニング KC)

  • 作者: 藤田 和日郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/07/23
  • メディア: コミック


うしおととら」って、なんでTVアニメ化しなかったんだろ?…って思った数日後にアニメ化の発表。現在放送中だけど見れてはない。からくりサーカスも読んでない。そんな俺が藤田和日郎最新作、ゴーストアンドレディ上巻を借りて読んだよ。

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(帯ギュにも登場、アニメ化で再び脚光を浴びるフスマ先生)

モーニングを立ち読みした時に何かやってんなーとは思っていたが、ナイチンゲールの話だった。説明する必要もないと思うが念のため、ナイチンゲールは白衣の天使と呼ばれた看護婦のパイオニアでありカリスマだ。ナイチンゲールの伝記に「とら」みたいなキャラをかませて、「逆転裁判」のサイコロックみたいにトークバトルを視覚化しました、みたいなコンセプト。バトルは淡白過ぎるほどに淡白。

ナイチンゲールといえば、茨城保の漫画、「ナイチンゲール伝 図説看護覚え書とともに」で多少知った気になっている。「ゴーストアンドレディ」読んでいて、「あ、俺は藤田和日郎よりも詳しいな」と上から目線になったぐらいだ。まとめサイトで、ナイチンゲールはブラック企業だったというコメントを読んで、そこから「ナイチンゲール伝」にたどり着いたのだが(ちなみに活字の本も一冊読んだ)、当時は世間から売春婦と変わらんなどと卑下されていた看護業界を変えるのは、それは並大抵の苦労ではなかったという話だった。仕事のパートナーを過労死に追い込んでいたりする。子どもの頃に読んだよこたとくおの学研漫画「ナイチンゲール―戦場の天使」にはそんなこと一切書いてなかったので衝撃だった。だから「ゴーストアンドレディ」も、ステレオタイプな白衣の天使イメージから脱却できてないように感じる。下巻で何か変わるのかもしれないが。

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ちなみに茨城保は現役の医者でもあり、「まんが医学の歴史」がオススメ。漫画として面白いかどうかはともかく、知識は身につく。買って損はない。高いけど。


ナイチンゲール伝 図説看護覚え書とともに

ナイチンゲール伝 図説看護覚え書とともに

  • 作者: 茨木 保
  • 出版社/メーカー: 医学書院
  • 発売日: 2014/02/10
  • メディア: 単行本




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